「ギャル」の再定義
昔はギャル=ケバい人、軽薄で派手な遊び人というイメージだった。
それはギャルの有様にファッション、つまり見た目が
大きく関係しているからだろう。
爪を伸ばして派手にデコレーション、改めデコってみたり、
髪を伸ばして高さを出す、改め盛ってみたり、
ガングロったり云々…
でも時代が進むにつれて「ギャル」という言葉が出てきた頃とは
比べものにならないくらいギャルのファッションスタイルは
多様化しているし、アウトサイダーなイメージもずいぶん払拭されている。
そして今2019年のここからギャルを俯瞰してみる。
平成のファッション史としてではなく、
日本史的なアングルで見てみる。するとどうだろう。
「あ、もしかしてギャルって江戸時代の傾奇者に
近いものがあるんじゃないか?」って思えてきた。
傾奇者、歌舞伎者とも表記)は、戦国時代末期から江戸時代初期にかけての社会風潮。 特に慶長から寛永年間(1596年~1643年)にかけて、江戸や京都などの都市部で流行した。 異風を好み、派手な身なりをして、常識を逸脱した行動に走る者たちのこと。 wikipedia
そこをルーツだと思ってやってるギャルはいないにせよ、
何か共通項がある気がしてならない。
「ファッション」で「ガーリッシュ」「ゆるふわ」と並べるよりは、
「文化」として捉えてと並べて眺めてみるのがベター。
「歌舞伎」「剣道」「漫画」「ギャル」というように。
何故こんなギャルのことを考えてしまうのか。
決して黒ギャルのお手本AV女優「AIKA」の作品ばっかり見ているからではない。
これは他人を「カテゴライズする」行為を嫌うところから始まる。
その人が何で構成されている要素を早めに断定して
掘り下げようとしない。早めに理解した風になってしまう。
かくいう自分もまだまだ他人をカテゴライズして
人生経験だけで「こんなやつだろう。しょーもな」と
ラクに片付けてしまいがちなところがあって、よくないと思う。
なるべく個人に対してもっと対話して掘り下げていく人間でありたい。
「理解し合えないことを理解していきたい」
こう言ったのは、いつかの歌舞伎町のライブハウスで呑んだくれてた
おっさんでしたが、この時聞いたこのセリフの煌めきは
5年ほど経った今でも覚えている。
さて、ギャルに話を戻す。
ギャルは、英語において若い女性を指す girl(英語発音: [gəːrl] ガール)の、アメリカ英語における俗語 gal(英語発音: [gæl] ギャル)に由来する外来語。日本語でも英語と同様の意味を持つ場合があるが、とりわけファッションやライフスタイルが突飛と見なされながらも、それらが同世代にある程度文化として共有されている若い女性たちを指す場合にも用いる。前者には文化的な意味あいはないが、後者には文化的な意味合いが強く、国外では世界の最先端とみなされることがあり、日本語のローマ字表記にあたる gyaru が英語に借用されている。近年、ギャル文化は新たな輸出産業として日本政府も注目しており、外務省などがリアル・クローズのファッションショーなどを後援している。wikipedia
wikiだとこの下のページには
姫galだコギャルだヤマンバだのの解説がズラーっとあるが、
今はそういう話じゃなくて、ギャルをもっと概念的に捉えたい。
こうして「ギャル」を揉みほぐして広げていくと
何か新しく面白い言葉に見えてこないだろうか。
今まで出現してきた数多のギャル語をググればわかるようにぃ〜
≠″ャ」レレニレよ無卩艮大ー⊂も言ぇゑ幅広レヽ言葉∧@観念カゞぁゑ
ここまで読み進めたら、もう脳内に染み付いてる
「ギャル」への視覚的なイメージ、性格への偏見が
少しずつ剥がれてきたことだろう。
一度 「ギャル」の意味を捨て、新しく定義できるほどに。
じゃあギャルって何だ。
漂った「ギャル」に、今に即した「ギャル」を与えたい。
我流 ありのまま ✖︎目的●結果
多様化されたギャル 失われていく固定のイメージ
- ょろι<ォネガィ ぃナニ∪まフ、(●´・∀・)ノ))
移ろうファッションスタイル スタァイル
探している人⇨✖︎時代に合ったスタイル
⇨●自分に合ったスタイル
✖︎古い? ✖︎昔? モード?
トレンド? ブランド?
ギャルとは、
自身の理想のスタイル守ったり、求めたりする人のことである。
ここでのスタイルは、化粧や服装を指す
ファッションスタイルだけのことではなく、
ライフスタイルなども含まれている。
それは従来の常識に囚われない自由なものでなくてはならない。
このように、
言葉の意味は世に合わせて変容していくべきだし、
しっくりくるものを常に求めていく姿勢が大切である。
それが如実に現れている「ギャル」を再定義することによって
世の中が少しでも良い方向に動けばいいなと思う。
そしてこのブログではこういう勢いと実験性だけを
構成とか無視してぶち込んでいきたい。