消費を錯綜させる

 

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「消費を錯綜させる」とはどういうことなのか。

椎名林檎の「時が暴走する」から派生したものかと。

時は暴走するし、消費は錯綜する。

こんなにマスクが高くなる/手に入らなくなる世界を誰が想像できたでしょうか。

桶屋が儲かるじゃないけど、コウモリが飛べばマスクが売れる。みたいな。

時代は混迷するし、性欲は爆裂する。何を言ってんだ。

 

外食もしない。ギャンブルもしない。旅行にも行かない。

アミューズメントも、観劇も鑑賞もウィンドウショッピングも何もない街。

思えば私たちは今まで何にお金を払ってきたのだろうか。

「おうちじかん」は従来の消費の在り方を見直す時間にもなった。

(まじヒマだから)

 

そんな中、先日オンライン飲み会で催されたイベント。

「おすすめ商品を買わせてレビューする」

  5人がそれぞれ予算内のおすすめ商品をプレゼンし、

くじで本人以外の誰かが自分で買う。

クリスマスのプレゼント交換のようだが、

贈り合うわけではないのがミソ。自腹で買う。

そしてプレゼンも重要である。

その商品にまつわる話を15分ほどしないといけない。

 

 

私はこないなデザイン花瓶をサジェストした。

「花瓶を買わせる」というよりは

「花屋で花を買って愛でる」という行為をセットで行ってもらう。

というものだった。

これに対するレスポンスも良かった。

電気グルーヴの「N.O.」という曲にある

「花をいける花瓶もないし」という歌詞のいいところは

花を買う余裕はないけれど花の美しさへの理解があるってところだよね。

 

 こんな素敵なレスポンスを返した彼は

海外のコミックをおすすめしていた。 

シティ・オブ・グラス (Graphic fiction)

シティ・オブ・グラス (Graphic fiction)

 

 

このコミックを買うことになった人は

こんなようなテーブルをプレゼン。

ベランダでPC作業をするクオリティオブライフをセットで提案。

 

 

 

 くじで私の勧めた花瓶を買った人は

「青春のアフター」というコミックをプレゼン。

ちなみに花瓶が届いた後、庭先に咲いている花を摘んだらしい。

花屋に行けって言ったろ?

 

 

ちなみに私が買うことになった商品は金沢の九谷焼の「湯呑み」だった。

 

gallery-yui.net

今回、最も古風な商品だった。

ここの商品を金沢に旅行に行った際に買って、お気に入りなのだそう。

湯呑みて。しっぶ。絶対自分じゃ買わね〜。

なんてなことを思っていた。

「買わされた」という感覚が強かったが

届いてみるとこれが意外と良い。

 

手に収まるサイズ感。表面の質感。

フライパンに茶色い油を敷いて食材が茶色くなるまで炒めて

仕上げに茶色い調味料をかけるような料理ばかり作る。

そんな私の食卓に差し色が入ることで

とても豊かな食事に見えなくもない。

 

ただ、自発的に赤い九谷焼の湯呑なんて絶対に買わない。

自分の欲求の外にあるものを自分で取り入れて

「あ、これ良い」と思う感覚は新鮮だった。

「おすすめの漫画を借りる」という行為の拡張版といえよう。

誰かの「豊かな暮らし」の一部を取り入れる。

雑誌で見たオシャレなインテリアを買うのとはまたちょっと違う感覚である。

 

皆さんも、お友達とやってみてはいかがだろうか。

最後に、私が花瓶に負けて実際に提案するまでに至らなかった商品をプレゼンします。

はいこちら。

プレイステーションのプラモデル

プラモデルって作るの本当に楽しいんですけど、

どうにも作る人が少ない気がする。

買ったフィギュアよりも圧倒的に愛着がわく。

スプレーや塗料で色を塗っていったらもうやばい。

自分だけの究極のオリジナルのおもちゃの完成である。

この最近リリースされたプレステのプラモデルは

まあ導入としてちょうどいいんじゃないかと。

絶対簡単でしょ。作るの。

プラモデル製作には必要なものが多いというイメージを持つ方もいると思います。

確かに多い。でも最初はニッパーだけでいいさ。

タミヤ クラフトツールシリーズ No.35 薄刃ニッパー 74035

ニッパーがあればなんとかなる。あとカッターあると良い。

 

次に接着剤。

タミヤセメント(角びん)

これ。

間違ってもアロンアルファで代用してはいけない。必ずこれを買うこと。

ちなみにプラモデルには接着剤が必要なものと必要ないものがある。

無論、接着剤が必要なプラモデルの方が難易度が高い。

 

そして高じれば塗料。

ここからがプラモデルの深淵なのですが、今日は割愛。

 

プラモデルといえばガンダムとか戦車・戦艦・飛行艇がメジャーですが、

別にそれらに興味がないなら作る必要はありません。

 

他にもたくさんのプラモデルがあります。

 

映画好きなら「バックトゥザフューチャー」のデロリアンなんて如何でしょう。

接着剤と塗料が必要な難易度高めのものですが、

出来上がるとかっこいい!!

ドアは開かないけど、タイヤが可動するよ!!かっこいいね!!

 

 「スターウォーズ」のプラモデルも最近は人気です。

スター・ウォーズ C-3PO 1/12スケール プラモデル

スター・ウォーズ C-3PO 1/12スケール プラモデル

  • 発売日: 2015/04/25
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 
スター・ウォーズ グリーヴァス将軍 1/12スケール プラモデル

スター・ウォーズ グリーヴァス将軍 1/12スケール プラモデル

  • 発売日: 2017/07/29
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 これらはニッパーだけで簡単に作れる上に質が良いので間違いない1品。

 

 

ジャンプ好きなら「ドラゴンボール」のプラモデルシリーズも良いでしょう。

これも接着剤、塗料不要の1品。割と子供向けですけど。

 

 

大人向けだと「ターレー 」なんか如何でしょう。

これは接着剤が必要かなー多分!わからないけど!

青島文化教材社」というところが出しているプラモデルは

なかなか珍しいものが多いのでAmazonでチェックしてみるのも良いでしょう。

デコトラなんかも売ってます。こんなの…

俺以外の誰が作るんだ。 

 

 

可愛いのでいえば「メカトロウィーゴ」もいいんじゃないでしょうか。

「日常」の作者あらゐけいいちさんデザインのロボットです。

簡単・安い・2体入ってる・質も良い

これはとても良いです。万人に勧められる1品。

 

プラモデルは日常系のアニメを垂れ流しながら

午後中ずっと作るのがおすすめです。

集中すると精神が肉体から離れて秋葉原にワープすることができます。

色を塗る際は換気を必ずしよう。

一度冬にシンナーで酩酊したことがあります。

そんなわけで、(別にプラモデル買わなくていいですけど)

意識の外にある商品を買って(消費の錯綜)何かを見出してみるのも

いいんじゃないですかね。