Limiter Enhancerとエマニエル夫人

 

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この前初めて「エマニエル夫人」を見た。

見たことない方のために説明すると

1970年代のフランス映画で、割とエッチな映画として名高い。

お金と暇を持て余したウブなネンネのエマニエル夫人が

色々な男女と触れ合ってタイでだんだんと性を解放していくもの。

主演のエマニエル夫人がどこをとっても綺麗で、うっとりもんである。

 

飛行機の中で知らん男とヤったり、

旦那に何も言わずに謎の美女と旅に出ちゃったり

スカッシュ仲間とレズったり、まあ奔放なんだけど

最後に出てくるその界隈で有名な大ボスの凄みのある

エロ伝道師みたいなじっちゃんに連れられて

また知らんタイ人に触らせたり抱かれたりを

「やるんだ」「さあやるんだ」と謎の強要を受けるんだけど

憔悴したエマニエルの横で最後にそのじっちゃんはこう言う。

 

 

「全感覚を乱すことで未知の世界へ行くことができる」

 

 

この後エマニエルはソファから起き上がり、

いつもより濃い化粧をしてエンドロール。

そういったラストでエマニエル夫人は終わり、

「続・エマニエル夫人」に続くわけだ。

 

 

 

この「全感覚を乱すことで未知の世界へ行くことができる」

 というセリフを聞いた時、BOSSのLimiter Enhancerを思い出した。

 

 

bass.studiorag.com

 

とても丁寧なブログなので知らない人のために教えてあげると

エレキベースの音を圧縮し、高める(増幅させる)ためのエフェクターである。

 

 

このEnhancerのツマミをあげると

音がだんだんヒリヒリして痺れる音がする。

鳥肌が立つようなゾワゾワ〜とするような、

「タンスの角に小指ぶつけた」と聞いて

身の毛がよ立つようなそんな感覚。

これは決して音量が上がるわけではないというのがミソだ。

あくまでも音抜けのエンハンスでボリュームのアップではない。

ここがまたややこしいところだ。

 

そして先のセリフをおさらいしよう。

「全感覚を乱すことで未知の世界へ行くことができる」

 

「乱す」という表現と完全にマッチしたわけではないが、

エマニエル夫人が未知なるセックスを堪能して

官能の新しい扉を開いたのは、

このリミッターエンハンサーのような作用なのだろうと

私は解釈しました。

 

 

 

 

だからおっちゃんのセリフがすっと入ってきた。

そして物語は「続・エマニエル夫人」に続くのである。

舞台はなぜか香港へ。

さて、香港ではどんな出会いがエマニエルを待っているのでしょうか。

 

 

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